FUJIFILMから、とんでもないカメラが登場しました。
「Instax mini Evo Cinema」と言う長~い名前で、カタチは昔あったフジカシングル8ばりの8ミリカメラ風の出で立ちです。
現代の若い人たちには見慣れないスタイルで、インパクトバツグンかも知れませんね。
基本はインスタントカメラであり、撮った写真をすぐにプリントできるほか動画も撮れる、チェキ史上初めてのモデル。
今回はこのEvo Cinemaを、色々と検証してみようと思います。
結論を先に述べると、所詮はチェキ。
動画も撮れるとは言え、普通に記録する用途には不向きで、実用性はありません。
あくまで遊び心のある、トイカメラであることをお伝えしておきましょう。
▼ もくじ
Evo Cinemaは動画が撮れても1ショット15秒の短さ

これってどうなんでしょう。
1ショット最大15秒のカットを複数つないで編集しても、最大30秒までの作品しか作れません。
この短さで作品を完成しろと言うのは、フェイスブックやインスタグラムのストーリーズ用のノリで決めたようなものですね。
決して、記録動画ができるカメラじゃないです。
ここは、ボディ横にある大きなジダイヤルと呼ばれるツマミを回し、映像エフェクトを楽しみながらショート動画を作ってねと言うことなんでしょう。

しかし、オートフォーカスでピント合わせするのに、2020年のエフェクトはともかく、年代が古くなるほど甘くなるのはどうか。(わざとなのか?)
古くなるほど昔のカメラのように映像が揺れるし、シャッター音も古めかしくなって行くオマケ付きです。
ちなみに、エフェクトを使ったサンプル動画はこの通り。
これをアプリで編集してSNSにアップすれば、きっとウケるに違いないぞと、メーカーの策略が見え見えですよね。
私のように、かつて8ミリフィルムにいそしんだ者なら、懐かしい感覚に浸るに過ぎませんが、20代~30代の若者には今までになく新鮮に感じられるのでしょうか?
Evo Cinemaはボディがデカいし画質はスマホに劣る

本機は基本的にインスタントカメラだけに、ボディ内に印画紙が入ることで、全体的に大きめ。
Instax miniと言っても、決してコンパクトではありません。
Instax Pal と Instax mini Evo Cinema 大きさ比較
そもそもチェキは、全ての機種で仕様が同じですから、ボディが大きいのは当たり前。(プリント機能のないInstax Palのみコンパクト)
なのでEvo Cinemaは大きなボディを逆手に取って、8ミリフィルムカメラ風のレトロデザインにしたんでしょうね。
それにしても、このカメラのシャッターの仕様は面白いと思います。
スマホやアクションカメラと違い、シャッターボタンを押し続けている間だけ撮影が行われるんです。
この仕様も、8ミリフィルムカメラと同じ雰囲気を醸し出す意図なのでしょう。
私には、これがとても懐かしく感じられました。
しかしこのボディですが、いかにもチェキらしい高級感のない仕上がりは、もう少し何とかならなかったのでしょうか?
何せチェキシリーズで最も高い約5万5千円と言う価格は、購入するにはちょっと気が引ける仕上がり具合だと思います。

また普通に撮って動画作品にするなら、今時のスマホの方がよほど高画質だし、映像も安定して見やすいのは間違いありません。
本機には、手振れ補正も搭載していませんからね。
Evo Cinemaの唯一優れる点は写真プリントから動画を見れること

本機はチェキなので、普通に写真を撮ってプリントできますが、それだけでなく動画も撮れることが最大の特徴です。
まあこれくらいは大したことないのですが、唯一、私が凄いと思った機能があります。
それは、写真プリントから動画を見ることが可能なこと。
「え、それどう言うこと?」とあなたは思うでしょう。

そのやり方は、撮影した動画を専用のスマホアプリで編集したのち、QRコードを付与して保存。
次に、動画のサムネイルとQRコードを、一緒にチェキプリントします。
でき上がったプリントのQRコードをスマホでスキャンすれば、ブラウザ上で動画が再生されると言う仕組みです。

サムネイルは液晶のモニターの下、OKボタン周囲のダイヤルを回して、モニターする動画から好きなコマを選べますよ。
私たちは、普段の生活の中でQRコードを見かける機会は多いですが、本機でも面白い使い方ができるんですね。
これは、なかなか使える機能だと感心しました。
ただし残念なことが1つ。
アップした動画データは、2年間しか保存できません。

2年を過ぎると、ただのチェキプリントになってしまうんですね。
2年はちょっと短い感じで、せめて5年くらい保存できたらと思うんですが、サーバー側の容量に限りがあるんでしょうか?
Evo Cinemaのユーザーレビュー
ではここで、実際にEvo Cinemaを使っているユーザーの皆さんは、本機にどんな感想を持っているのでしょうか?
本音のレビューをいくつかピックアップしたので、ご覧いただきましょう。
★「昔の8ミリ風の見た目だけ、写真撮るだけなら普通のチェキEVOにすれば良かった。動画が撮れるので購入したが画質がもうみっつ。(手ブレする)同社のスマホプリンタと比較検討したが、スマホプリンタの方が仕上がりが幾分綺麗だ。」
★「・1940で一旦カラーになり1950でモノクロ、1960で再度カラーに。(時代背景は細かく調べてないが)・シャッターのセミ位置のシビア感と本体サイズが合ってない。(当方手が小さい)・miniEvoを持っている方はアプリ共通、と見せかけてアプリ内で切り替えが必要。・アプリ内に遅れて動画が同期されるので、プリントするのはスマホのアプリで見てからがオススメ。・8mm世代にはご満足頂けるかも。(当方VHS世代だがなかなか満足)・ファインダーアタッチメントは固定式ではないのですぐ外れる、がなかなかいい仕事してくれる。ただ前述の通りアプリ内で動画を見なければプリントするかどうか判断つかない。」
★「びっくりしたのが、フィルターがマジで没入感あるんだよね!1930年代モードで動画を撮ってる時にカメラを揺らすと、フィルムが飛ぶみたいにフィルターが “ジャンプ” するんだ。1990年代モードで、設定を高くしてカメラを揺らすと、動画がチラついたり、たまにブルースクリーンになったりして、昔のVHSテープを見てるみたいになるんだ。めちゃくちゃリアルで面白い。」
引用元:Amazon reddit
まとめ

改めてInstax mini Evo Cinemaを結論すれば、実用的な動画カメラとして見るなら、スマホカメラの方が明らかに性能が優れています。
画質も完璧に負けているし手振れ補正も本機にはなく、そもそも1ショット15秒間しか撮影できないのは不満で、マジでは使えません。
ですが、Evo Cinemaはあくまでもチェキ。
トイカメラの一種であるのは間違いなく、楽しく場を盛り上げるアソビカメラなんですね。
だからこそあえて、昔の8ミリフィルムカメラのデザインを採用したのでしょう。
そうやって考えれば、愉快なガジェットとして理解できるのではと思いますが、あなたはいかがですか?
もしも「このカメラお前なら買うか?」と問われたなら、私は正直ちゅうちょしてしまいます。
だってさっきも言いましたが、価格が5万円を超えるんですよ。
遊びに5万円を支出するのは、私の立場からすると、実際かなり厳しい。

ちなみにFUJIFILMには同じようなコンセプトデジカメとしてX-halfがあります。
これは、デジカメなのにセンサーを4:3の縦型にして、かつてのハーフカメラのように撮影するモデルとなっています。
トイカメラ風モデルで価格が約10万円もするなんて、高価で手が出にくいのは本機と同じ。
とは言え、動画が撮れてこれをスマホでシェアできるなど、遊び心満載なのが理解できる人なら、Evo Cinemaは価値ある商品になることでしょう。
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