『アクションカメラは実は静止画もきれい』使い方はこうだ!

 

小型でかさばらず、迫力の動画が撮れるアクションカメラ。

今や、ビデオカメラに代わる新しいカタチとして人気ですが、どのモデルにも必ず静止画モードが付いています。

しかし、多くのユーザーはこれをオマケモードと認識しているので、あまり使った人はいないのではないでしょうか?

 

ところがこのモードで撮った写真は実はきれいで、十分プリントして作品に使える実力を持っているのです。

ハッキリ言ってこの機能を放っておくのは、非常にもったいないこと。

 

ではどんなシーンで、この静止画モードを有効に使えるのでしょう。

その使い方(使い道)を今回述べてみたいと思います。




 

アクションカメラの静止画がきれいと言う根拠

 

 

初期に登場した頃のアクションカメラは、とにかく小さなボディを形成し軽量にするため、センサーは本当に小さく、1/2.5インチくらいがせいぜいでした。

なので静止画モードも、”一応写真も撮れるよ。でも記録用として使ってね” と言う性能レベルだったんですね。

ですがこのセンサー、今は徐々に大きくなっています。

 

 

例えばGoPro HERO BLACK 12は1/1.9インチ、Insta360 X4は1/2インチ。

DJI OSMO Action 4なら1/1.3インチと、どれも、普及クラスのコンデジで多い1/2.3インチを上回っています。

さらにInsta360 ONE RS 1インチ版になると、これらと価格の差は少ないのに、名前の通り、特別大きな1インチを用いてますからね。

 

もちろんセンサーを大型化したのは、動画の画質を向上させるためにある訳ですが、そのおかげで、静止画の画質も一緒に良くなっているのです。

写真を撮る際にも手ブレ補正機能が使えるし、知名度の高いモデルならレンズも立派なガラス製を採用。

機種によってはナイトモードや、HDR(ハイダイナミックレンジ)も静止画に使えるので、フォトショップやライトルームなどのソフトは、少し色味の補正をするだけのツールに過ぎなくなっています。

 

 

そうそう忘れてならないのが、現代のアクションカメラは静止画の撮影をJPEGだけでなく、RAWでも撮れるモデルがあるんです。

単に記録としてだけでなく、十分に写真展の作品としても、利用が可能になったことは間違いありません。

 

アクションカメラで静止画を撮る際の注意点(デメリット)

 

 

前頁で、アクションカメラの静止画モードで撮った写真でも、写真展の作品に使えると述べました。

ただし、それに対してある程度注意する点、つまりデメリットがあることをご承知おき下さい。

 

まず1つはご存知の方も多いと思いますが、動画で使うズーム機能。

これは静止画モードでも使用可能ですが、光学ズームではなくデジタルズームなので、使えばそれなりに画質は低下します。

 

そもそもアクションカメラは、ボディを極力小型化するために、光学ズーム機能を組み込むことができません。

そのため、基本的には搭載するレンズの画角でのみ、写真が撮れることになるんです。

 

ただ、超広角レンズを使っていることで、周辺にゆがみが出るため、直線が曲線に表現されてしまうことがあります。

それでは困ると言う時のみ、画角をクロップする意図でこのズームを使うにとどめ、画質の低下をできるだけ避けるようにしましょう。

 

2つ目の注意点は、ほとんどのアクションカメラには、オートフォーカス機能が付いていません

これに代わるものがフォーカスフリーと呼ばれるもので、常に画面全体にピントが合うように設計されています。

 

これも少しでもボディを軽く、また外部からの衝撃でメカが壊れてしまわないよう採用されたもの。

ミラーレスカメラの大口径レンズのように、被写体だけにピントを合わせ周りをボカすような写真は撮れないので、覚えておいて下さいね。

 

3つ目は、フォーカスフリーが採用されていることで、レンズ機能が固定されているため、最短撮影距離が長いと言うことがあるんです。

つまりマクロ撮影が不可能なことで、花などを大きくクローズアップすることができません。

 

これら3つのデメリットは、普及クラスのコンデジより劣る訳です。

ですが、その代わりアクションカメラならではのメリットもあるので、次の頁で述べてみましょう。

 

アクションカメラならではの静止画撮影のメリット

 

 

まず、最近のモデルはセンサーが大型化されたことで、静止画モードの画質も向上し、大きくプリントしても見応えある写真になるのは記述の通り。

また、フォーカスフリーが採用されていることで、ピンボケ写真を撮ってしまうことがありません。

 

前頁で述べましたが、被写体に近すぎない限りボケません。

機種にもよりますが、だいたいレンズから被写体まで、1メートルくらいの距離をおけば大丈夫なようです。

 

それから大きなメリットとして、アクションカメラは、非常に画角の広いレンズを搭載しています。

なので狭い場所で、周囲を多く入れて写すことが得意です。

 

35ミリフィルム換算で、20ミリよりはるかに短い広角レンズを付けていることで、コンパクトデジカメでは不可能な広い写真が撮れるんです。

これを利用して本体を固定し、星空風景なんかも見事に写せますよ。

 

出典 Insta360 X4

さらに360度レンズを搭載したモデルでは、手軽に超広角の魚眼写真撮影を楽しむことができます。

コンパクトデジカメではもちろん不可能だし、ミラーレスカメラでこれを撮ろうとすれば、高価なフィッシュアイレンズを購入しないといけませんからね。

 

あと、本体が小さく軽いことで手軽に持ち運ぶことができるし、水濡れに強いので雨はもちろん、水中だってへっちゃらで撮影できます。

動画がメインではなく静止画をメインに使うことで、バッテリーもかなり長く持つことでしょう。

このようにアクションカメラで静止画を撮ることは、色んな点で有利だと考えられはしないでしょうか。

 

まとめ

 

 

アクションカメラは、実は静止画もきれいだと言うことをテーマに、今回は述べて来ました。

動画性能ばかりがクローズアップされるこのカメラですが、動画画質が向上するに伴い、静止画もきれいになっているのです。

 

その画質の良さは、ある程度モデルによって違いがあるものの、上手に使いこなせば写真展の作品にも十分に使えます。

プリントのサイズで言えば、A3~A2程度なら高級コンデジカメラと肩を並べるくらい。

さすがにミラーレスカメラには及びませんが、それでも、横に並べても見劣りしないだけのクオリティは持っています。

 

アクションカメラで上手い写真を撮るには、搭載するレンズの画角を生かすことです。

35ミリフィルム換算20ミリ以下の広いレンズを備えているので、狭い場所を大きく写したり、星空風景を撮るのに威力を発揮。

 

さらに、雨中や水中でのシーンの撮影でも、良い作品作りに貢献することでしょう。

大きな機材を用意することなく、広角レンズの特徴を生かした写真作品作りに、あなたも挑戦してみてはいかがでしょうか?

 

 

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