アクションカメラは以前ならウェアラブルにまとい、自分目線の映像を撮るのが目的でしたが、最近は自分で自身を撮るのが流行るようになりました。
そのためモニターを背面だけでなく、前面にも装備するモデルが上級機に増えて来ています。
ところがこのところ、一部のモデルでは普及機であるにも関わらず、両方にモニターを備えたものが登場して来ました。
その新モデルとして「AKASO Brave 4 Pro」が注目されています。
1万円を少々超える程度の価格ながら、フロントスクリーンを搭載してデュアルモニターとしたり、4k/30fpsの高画質で撮影できたり、このクラスではまだ少ない外付けマイクにも対応。
ソニー製のセンサーを搭載した本機は、2000万画素の写真を撮ることも可能です。
今回はこのAKASO Brave 4 Proにスポットを当て、ユーザーレビューを交えて検証・評価してみたいと思います。
AKASO Brave 4 ProはVloggerにも重宝するアクションカメラ
AKASO Brave 4 Proには、実質的な旧モデルとしてBrave 4がありました。
両機で最も違うところは、Brave 4 Proにはフロントスクリーン、つまりデュアルモニターが新搭載されたこと。
小さいながらもこのモニターがあるおかげで、レンズを自分に向けて自撮りができるのです。
しかもBrave 4同様、専用の外付けマイクが使用できますから、Vloggerに取っては大きな魅力になると思います。
後は、防水ケースを取り付けた状態での深水性能が、30Mから40Mに向上しています。
使用するバッテリーの容量が、1050mAhから1350mAhにアップしたことも大きな進化。
それからWi-Fi機能を内蔵しており、専用アプリを使いスマホで操作設定できるのは、このクラスのモデルでも常識になっているようですね。
さらに加えて、腕時計のように巻けるワイヤレスリモコンも付属しています。
ワンタッチでシャッターのON/OFFができるのは、とても便利なんですよね。
付属と言えば、本機はバッテリーを2個装備しています。
アクションカメラでは、どのモデルでも、バッテリー1個だけではどうしても役不足。
それが初めから2個付いているのは、後から買い足す必要がなくて経済的です。
ちなみに、一緒に付属するバッテリー充電器は2個同時にチャージでき、充電時間の短縮が図れます。
ほかにも多くのアタッチメントが同梱され、ほぼこれらで本体を固定するのに困ることはないでしょう。
ただ上級機Brave 7 LEのように、底面に三脚穴が開いていません。
本体をはめるフレームを使えば三脚に固定が可能になりますが、面倒だし少し不安定でもあるので、三脚穴くらいは本機にも付けて欲しかったですね。
それから商品説明文には、5倍ズーム機能ありと記されていますが、これはあくまでもデジタルズームです。
ズームアップするほど画質は低下することを、念頭に置かないといけません。
ちなみに本機のレンズは、170度の広角レンズを搭載。
エントリークラスのアクションカメラとして、十分な広角度を得ていると思います。
あと気になるのは画質ですよね?
充分な解像度を持っているのか、また、手振れ補正はしっかり機能するか興味のあるところです。
そんなことで、あるユーザーが実際に撮影した動画を見つけたので、確かめてみることにしましょう。
協力 MONALIZAPCさん
いかがですか。?
細かいブレは気になるものの、画面の安定性はまぁ合格と言えるレベルではないでしょうか。
画質は描写がやや甘く、さすがにGoProなどの高級機には及びませんが、価格相応のクオリティと評価できるでしょう。
では次に画質を含めて、実際の使い勝手はどんなものでしょうか。
実際に愛用しているユーザーのレビューを集めたので、次頁をご覧下さい。
AKASO Brave 4 Proのユーザーレビュー
★「私は録画した映像を動画再生ソフトを使って、最大までズームで引き延ばして、同一の対象物を見比べて映像の良し悪しを判断しているが、映像は結構綺麗だった。機種によっては4Kが綺麗だったりフルHDが綺麗だったりと、得意な解像度がカメラによって違ったりするので、一言で映像の判断をする事は出来ないが、4K・フルHD共悪くなかった。このカメラを購入されるのは、セカンドカメラ(予備)として購入される方、およそ中華カムの性能を把握していて気になって購入される方、コレクションで中華カムを購入される方に向いているカメラだと思う。」
★「アクションカメラを初めて買うので他のカメラとの比較はできないのだが、私はコスパが良いと感じた。アクセサリーがついていて予備まであるし、バッテリーも予備があるので、なにか後から買い足す必要性はなさそうだ。SDカードだけ買っておく必要がある。説明書がすごく簡素なので、1から書いてあることが望ましい人には難しいと思う。私はメインスクリーンの切り替えが分からず、問い合わせのメールを送った。割とすぐ返信をいただいたし、後は説明がなくても分かるレベルだ。」
★「室内での撮影ではまず問題なく、この価格にしては妥当もしくはいい方ではないかと。ただ外での撮影の際WDRをオンにしていたにも関わらず、外光で白飛びまくりだった・・・。設定が悪いのかなあ・・・。逆にWDRオフのほうがいいのかな?ほかに1つだけ不満な点が!時刻設定がバッテリーの入れ替えの都度リセットされてしまい、やり直さなければならない。これは不便以外の何者でもない・・・。」
★「何よりも嬉しいのが、防水ケースが付属していること。レンズ側のサブモニターも便利。このサブモニター表示方法が取説をみてもわからなかったが、触っているうちに、サイドのMボタン長押しでメインと切り替わることが判明。沢山付属しているアタッチメントもワクワクさせてくれる。画質・音質も良好。そしてこの価格、最高のアクションカメラだ。」
AKASO Brave 4 Proの評価
Brave 4 Proは全体的に見て、安い価格の割にアタッチメントや機能が豊富で、コストパフォーマンスは高いですね。
フロントにもスクリーンが付いたデュアルモニターを始め、4K/30fps・外付けマイク対応・ワイヤレスリモコンも付属など盛りだくさん。
しかし細かいところを探ると、煮詰めの甘い点がいくつか見られます。
外付けマイク端子は、今や採用の多いUSB-Cではなく、USB-B対応です。
本機で利用できる外付けマイクは、AKASO純正品しか選べないのが惜しいですね。
またバッテリーが2個付属されているのは嬉しいですが、交換するたびに日付けがリセットされるのも残念。
本体にメモリー電源が搭載されていないのでしょう。
画質に付いては、4Kを使うと映像と音にずれが生じることが報告され、2.7KやフルHDでは描写がやや甘いと言えます。
手振れ補正は大きなブレは防いでいるのに、細かいブレが吸収されず、安っぽい製品の映像になっているのが気になります。
上級機Brave 7 LEは、AKASOの製品として完成度が高く私も評価していますが、Brave 4 Proはまだ熟成が足りていないようですね。
新型機として意欲作であることは認めますが・・・。
いずれ本機は、アップデートなどで完成度が増すだろうと思いますが、エントリーモデルでメインとして使うなら、少し高いですがBrave 7 LEを選ぶ方が後悔しないかも知れません。
初めてのアクションカメラであるとか、サブカメラとしてなら、本機の購入もありと言えるでしょう。
または
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