ビデオカメラやアクションカメラを持っていなくても、スマホに搭載されているビデオ機能で動画を撮る人は多いと思います。
でも撮るだけでなく動画を編集して、きちんと作品にまとめている人は少ないんじゃないでしょうか。
PCやスマホで動画編集できるソフトやアプリは、今や多数存在し、しかも無料で利用できるものだってありますよね?
しかし意外と使い方が難しかったり、データをダウンロードしないと使えないものがほとんどです。
ダウンロードするとデータが結構重いので、PCやスマホのメモリーに負担を与えてしまいます。
そんな中でソフトをダウンロードせず、オンライン上で作業することで、サクサク動作する動画編集ソフトがあります。
それは「FlexClip Video Maker」です。
あまり難しく考えなくても、用意した映像データを手早く編集したり、収められたテンプレートを使うだけでも作品ができる手軽なソフト。
今回は、このFlexClip Video Makerを私が実際に利用して、使い方や使用感に付いて他のユーザーも交え、レビュー評価してみようと思います。
FlexClip Video Makerは直感的な使い方ができる動画編集ソフト
まずはFlexClipの商品概要を、メーカー提供の動画でご覧下さい。
大まかに、できることのイメージが掴めると思います。
FlexClipの特徴は冒頭で述べたように、ソフトウェアをPCにインストールすることなく、オンライン上で作業する動画編集ソフトです。
操作をオンライン上で行うことで、PCの性能によらずサクサク作業ができます。
利用にあたっては無料プランが1つと、ベーシックプラン/プラスプラン/ビジネスプランの3つの有料プランに分かれます。
これは作れる動画の画質や、作品の長さなどで区分されています。
※画面は月額時の場合の料金
動作が保証されているブラウザはGoogleChromeとFireFoxで、残念ながらスマートフォンでは使うことができません。
「え、スマホでできないの?」と思うかも知れませんが、オンラインで操作できることでアカウントが1つあれば、どのPCでも作業できるメリットがあります。
あとはネット環境があれば良い訳ですから、カメラで映像を撮ったら近くで編集して、そのままフェイスブックやYouTubeに公開できますよ。
またFlexClipには、テンプレートとなる動画素材・写真素材・BGM・動くタイトルなどが、非常に豊富に収められています。
テンプレートを駆使すれば、例え自分で撮影した映像がなくても、友人や家族へのビデオメッセージ・業務のプレゼン用動画などが作成可能。
素材は個人だけでなく商用利用もOKですから、あらゆるシチュエーションで使えるソフトウェアなのです。
FlexClip Video Makerの使い方
FlexClipの使い方は基本的に、次の3つのステップを踏んで先に進んでいくものです。
簡単にその流れを、文章と動画で表してみましょう。
イメージとして捉えて下さいね。
①まず認証を終えたら、編集モードを選びます。
ここでストーリーボードモードにするか、タイムラインモードにするか問われます。
タイムラインモードは現在ベータ版と言うことなので、ストーリーボードモードを選ぶと良いでしょう。
すると今度は画面比率を選択する画面に変わるので、どれか選びます。
YouTubeにアップするつもりなら、標準の16:9を選択しましょう。
それが済んだら作業画面が出て来るので、使用する自分の映像やテンプレートをストーリーボードに追加します。
②そしてそれぞれをトリミングして映像効果を入れ、1本の動画としてつなぎます。
次にテキストや音楽、必要に応じてナレーションを追加してまとめます。
FlexClipは動画編集ソフトとして、使い方ははシンプルなデザイン構成。
特殊な技能を取り込む機能は少ないですが、その代わり直感的に操作できるので、編集経験のない初心者でも安心です。
ただ長編のムービー作成には向かない仕様で、そもそも最も高価なビジネスプランでも、最長30分までの動画しか作れません。
ショートムービー作成が基本のソフトだと、認識すると良いでしょう。
③動画が完成したら、最後に解像度を選んでエクスポート(出力)します。
解像度は480p・720p・1080pの3つから選べますが、無料プランは480pのみの選択となります。
フェイスブックなどのSNSやブログに貼り付ける程度なら、この解像度でもこと足りるでしょう。
なお無料プランには、動画の冒頭にFlexClipのロゴが入ります。
このロゴを入れたくない場合はどれか有料プランを選ぶか、エクスポートして完成させた後、別のソフトを使ってロゴをトリミングするしかありません。
さて、以上のやり方で私も実際にFlexClipを利用し、簡単なショートムービーを作ってみました。
架空の映像作成会社のプロモーション動画として、FlexClipのテンプレート素材と、一部自分で撮影した映像を交えてまとめたものです。
慣れればテンプレートを使い、30分ほどで1本作成できそうですが、私は初めての作成で4時間ほど掛かってしまいました。
解像度は1080pで1分7秒の長さの動画ですが、完成してエクスポート及びダウンロードするのに、10分ほど時間を要しました。
FlexClip Video Makerのユーザーレビュー
ではここで、FlexClipを愛用しているユーザーの皆さんの声も、少し聞いてみたいと思います。
FlexClipに興味を持ったあなたは、ぜひユーザーレビューを覗いてみて下さい。
★「オンラインで処理するので、ブラウザがあれば何処にいても編集可能です。例えば “温泉地で撮影してその場で編集” なんてことも可能です。業種別にテンプレートやテロップなどの部品も豊富なので、簡単に動画ができます。動画をポンポン放り込むだけで作れる感じです。利用方法のドキュメントやチュートリアルがほぼないので、わかりやすい物を作ってほしいです。逆に言えば “感覚で使える” とも言えますが、業務で使う場合、試行錯誤する時間が勿体ないです。Youtuberがやる “ジェットカット” 型の編集があっという間にできます。クライアントがYoutuberの場合、納期が1日に満たないことも多いのですが、このアプリなら短期間で作成できます。」
★「豊富な動画サンプルとテンプレートが揃っているので、自分の画像・動画データ素材を取り込むだけで、2~3分程度のサイトや商品の紹介動画がすぐに完成したので、周囲のスタッフに驚かれました。動画編集の初心者向けに簡単なFlexClipを使えば、YouTubeへのアップロードも簡単にできます。特にユーチューバーの動画によく見られる、タイトル動画のようにタイトル文字を入れたり、吹き出しやテロップなどもサンプルが豊富なので、自分に合ったデザインを選ぶだけで楽々挿入することができます。」
出典:ITrebiew
FlexClip Video Makerの評価
FlexClipの良いところは何と言っても、まずはソフトをPCにインストールする必要がないことだと思います。
動画編集ソフトは、PCにインストールすると大きくメモリーを食ってしまい、また作業の処理スピードもPCの性能にかなり影響されるものです。
ところが、FlexClipはオンライン上で作業することで、基本的に使うPCの能力で快適性が左右されません。
(ネット環境の良し悪しが影響することはあるでしょうが・・)
なので身近にPCとネット環境があれば、撮ったばかりの映像を使って、サッと短時間にショートムービーとして完成させることができます。
ただし、特殊な技法を多用する動画を作るならこのソフトでは難しいので、他の高機能なソフトに頼った方が良いでしょう。
その代わり、機能が少ない分手軽に編集作業ができるので、編集初心者にも馴染みやすい製品と言えますね。
とは言え、それでも最初のうちは操作に戸惑うこともあるので、チュートリアルはやはり必要です。
実は、FlexClipにもチュートリアルはあるのですが、残念なことに英語版しか公開されていません。
日本語版も公開してくれたら、日本人ユーザーも助かることでしょう。
FlexClipは、あらゆる動画フォーマットに対応するとうたっています。
そこでMOVファイルも対応すると認識した私は、MOVで撮影した映像を読み込ませたのですができませんでした。
仕方がないので良く使われるMP4に変換したら、やっと読み込んでくれました。
MOVを読み込んでもらえない理由を、チュートリアルで確認したかったのですが、いかんせん英語版では私には分かりません。
ぜひ日本人ユーザー向けに、日本語版チュートリアルを作ってもらいたいものです。
なお、使える機能は無料版と有料版に違いはありません。
編集が終わりデータをエクスポートする際に、選べる解像度や、作れる動画の長さなどに違いがある程度です。
完成した動画が小さくても良いのなら、無料版でも支障はないでしょうし、YouTubeなどで大きく見せる必要があるなら、有料版を選ぶと良いでしょう。
使用料金は月額プランと年額プランがありますが、常用するなら年額プランの方がお得で、少しの間だけ利用するなら月額プランを選ぶと安く済みます。
アクションカメラで動画を撮ったものの、難しい編集に自信がないと言うユーザーにも、FlexClipは手軽な編集ソフトとしておすすめできるでしょう。
コメントを残す