『DJI OSMO POCKET 』レビュー評価:OSMO POCKET OSPKJPとの違いはどこ?

 

旅行や街中の散歩風景を、動画で残す人が増えていますね。

以前ならビデオカメラを使ったものですが、最近では機動性を重視して、アクションカメラにグリップを付けて撮影するのが主流のようです。

 

ただこの撮り方だと手ブレが心配で、その補正能力はカメラの性能にゆだねられるため、効果に限界があります。

そこで強力なスタビライザーを内蔵した、ジンバルと言うものが数年前に登場。

 

これにカメラを固定することで、ステディカムのような安定した映像を得ることができます。

しかし、ジンバルにはモーター等駆動部分があり複雑で重く、ずっと手で持って撮るにはやや苦痛です。

 

で、新たに考えられたのが、カメラとジンバルが一体となったアクションカメラ。

代表的なのが「DJI OSMO POCKET」です。

今回はOSMO POCKETの機動性や使い勝手を、ユーザーレビューで検証して、その評価をしてみたいと思います。




 

DJI OSMO POCKETの特徴

 

 

OSMO POCKETは、電動モーターで動く3軸スタビライザーをグリップに収めた、いわゆるジンバルカメラです。

最近のアクションカメラの多くは、手ブレ補正機能を内蔵していますが、その補正能力は完全ではありません。

 

対してジンバルの手ブレ補正能力は強力で、絶妙なヌルッとした映像を提供してくれるのが特徴なんですね。

1度キャリブレーションして上下・左右の傾きを決めれば、グリップが斜めになってもカメラが自動的に位置を補正したり、手ブレを上手くキャンセルしてくれるのです。

 

本機は取り出してサッと撮れるように、グリップにはボタンが2つしかありません。

色んな設定は、1インチの小さなモニターをタッチして行います。

 

このモニターを見ながら被写体を追うには、小さくて実用的ではありませんが、あえてグリップに内蔵したのは、各種の設定をまとめて一ヶ所で行うためなのでしょう。

センサーは1/2.3インチを採用、これはコンパクトデジカメにも搭載しているサイズですから、本機の大きさからすれば大型と言えると思います。

 

そして最高画質は4Kで、これを最高速60fpsで撮影することが可能です。

レンズはF2.0と明るく、視野角は80°になっています。

 

視野角80°は35ミリカメラ換算で26ミリくらいですから、アクションカメラとしては画角は狭い方に分類されますね。

ピント合わせに関しては、アクションカメラは被写界深度の深い超広角レンズのため、普通は固定焦点になっています。

 

ところが本機はAF機能を搭載しており、FPVモードにセットすると、撮影者の目線に近い所にピントを合わせてくれるんです。

またアクティブトラックを設定して、ピントを合わせたい被写体をモニター上でタップすると、自動で被写体を追い続けてくれます。

ここがOSMO POCKETの面白いところですね。

 

では実際に、本機を使って撮影した動画を見てみましょう。

ボートの競技大会を4k画質で、タイムラプスやスローモーションを使った映像です。

 


協力 Rubioさん

 

画角はアクションカメラとしては確かに狭いと感じますね。

それでも、本機の特徴を良く生かした映像作品になっていると思いませんか?

 

DJI OSMO POCKETとOSMO POCKET OSPKJPとの違い

 

 

ところで、このOSMO POCKETをネット検索すると、もう1つ別にOSMO POCKET OSPKJPと言う商品もヒットします。

OSMO POCKETは2018年12月の発売、OSMO POCKET OSPKJPは少し遅れて2019年3月の発売になっています。

 

では、両機は一体どんな違いがあるのでしょうか?

結論から言うと、どちらも全く同じモデルと断言できます。

 

大きさ・重量・センサーの大きさ・機能・付属品など、全てが同じなのです。

DJIのウェブサイトを見ても、OSMO POCKETはラインナップされているのに、OSMO POCKET OSPKJPは全く見当たりません。

 

どうやらこれは販売ルートを分けるため、2種類の品番を設定したようですね。

販売店の価格を見ると、後からデビューしたOSPKJPの方が若干安いようですが、場合によってはその逆もあります。

 

どう言った経緯でこのようにしたのかは不明ですが、もしかしたらこれは、日本向けの製品だけに限っているのかも知れません。

品番を見ると、OS →「OSMO」、PK →「POCKET」、JP →「JAPAN」とも受け取れるからです。

でもどちらを買っても同じものであるなら、少しでも安い方を買った方がお得、と言うことになるでしょうね。

 

それでは次に、本機の実際の画質や使い勝手はどんなものでしょうか。

すでにユーザーになっている皆さんのレビューを参考に、検証することにしましょう。

その後で、私がOSMO POCKETを評価してみたいと思います。

 

DJI OSMO POCKETのユーザーレビュー

 

★「手持ちのドローンカムだ。やはり旅の記録は写真より動画が断然伝わる。起動には、ジンバルチェック込みで約5秒くらいかかるが気軽に撮れる。スマホやGOPROみたいなカメラを掲げて撮るよりも、周りから見て撮ってる感が少ないので、お店や施設などを撮りやすい。静止画もなかなかキレイな画質だと思う。ジンバルの動きに慣れれば、とても楽しいビデオカメラだと思う。」

★「画質はセンサーサイズを考えれば上出来だと思う。操作性はシンプルだがタッチパネル部分が小さ過ぎて、単体では操作が難しい。かといってスマホを繋ぐと取り回しがすこぶる悪くなり、痛し痒しこの上ない。機能性はこんな筐体に、よくまぁ詰まっていると感じる。普段使っているフルサイズ一眼のソフトの頭の悪さと比べると、お利口さんだなぁと感心する。タイムラプスやモーションラプスとか、超広角静止画やパノラマ静止画など、なかなか面白いのが盛りだくさん。但しこれを検討している人は、アクションカメラと同じく “ズームがない” のは知っておかないとダメ。」

★「スマホアプリDJI MIMOを入れ、登録してアクティベーションしないと、Osmo Pocketは電源が入るだけで操作は一切出来ない。ご注意を。落下防止のため、本体に結束バンドを巻いてストラップを付けた。」

★「ジンバルによる手振れ補正は安定していて、常に水平が保たれているのが他の手振れ補正と大きく違うところ。大画面で再生しても酔わず、安心して見られる。内蔵バッテリーであるが撮影時間も十分。画質も4Kで高精細。くっきりとした本体の映像が撮れる。画角も自撮り用途でなければ十分だ。iPhoneと有線接続すると、カメラ本体のバッテリー消費が早くなるのが欠点。」

 

 

DJI OSMO POCKETの評価

 

今までなかった、ジンバルと一体化した超小型アクションカメラの発想は、素晴らしいものだと思います。

これまでの手ブレ補正機能とは根本的にメカが違う、OSMO POCKETが作る映像は、ステディカムの映像そのものですからね。

 

複雑な構造のジンバルを、ここまで小型化したDJIの技術は、さすがドローンのシェアNo.1メーカーだけのことはあると思います。

本機もアクションカメラの仲間には入りますが、他のアクションカメラと違い、ウェアラブル仕様にはなってはいません。

 

身に着けて、ダイナミックにアクションシーンを撮るのではなく、手に持ってさり気なく街の風景を撮ると言うスタイルですね。

普通のビデオカメラとウェアラブル仕様のカメラの、真ん中を行く位置付けが相応しいのではないかと思います。

なのでウェアラブル/アクションカメラと、本機ジンバル/アクションカメラではどちらが良いかと考えるより、シーンによって使い分けるのが正しい使い方になるでしょう。

 

本機は非常に魅力のあるカメラと評価できますが、ただメカニズムが複雑だからなのか、少し初期不良が多いのが弱点と言えるかも知れません。

ただし、メーカーサポートはしっかりとしています。

それだけに本機は、ちゃんと保証を受けてくれる信頼の販売店から購入すべきだと私は思います。

 

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