天候を気にすることなくタフにアクションシーンを動画に撮るなら、まずはアクションカメラが思い浮かぶと思います。
そのまま水中に潜って撮影可能な機種も多いですよね?
一方、日本で開発されたコンパクトカメラにも、防塵・防水・耐衝撃・耐低温の機能を備えたモデルが存在します。
このカメラは本来、写真を撮ることを念頭に設計されていますが、どれも動画撮影することができるんです。
はたして、この動画撮影機能を使うのなら、GoProと同等な映像が撮れると考えられないでしょうか?
タフなコンパクトデジタルカメラの代表機種として、「OLYMPUS Tough TG-6」があります。
今回は、このTough TG-6をGoProと比較して同じような画質で動画が撮れるのか、ユーザーレビューを交えて検証・評価してみたいと思います。
OLYMPUS Tough TG-6はGoProと比較してどこが優れているのか?
まずはTG-6に付いて、メーカー提供のイメージ動画をご覧下さい。
大まかに、このカメラの商品概要を知ることができます。
TG-6は一般のデジカメと同じようなデザインながら、15mまでの潜水や2.1mまでの落下にも耐え、そして-10℃の低温でも使える能力を持っています。
これ、ほぼGoProに近い性能です。
そしてレンズは光学ズームレンズを備え、35㎜フィルム換算で25㎜~100㎜の画角をカバーします。
この画角内であれば、ズームしても画質の劣化はありません。
GoProもズーム可能にはなっていますが、こちらはあくまでもデジタルズームです。
ズームアップするほど伸ばしボケが出て、画質は低下します。
そしてTG-6が得意とするのは最短撮影距離。
動画でも、被写体へ10㎝まで迫ってピントを合わせることができます。
顕微鏡モードにすれば、1㎝まで近付けますよ。
GoProはオートフォーカスではなく、ピント合わせのいらないパンフォーカス。
実際にピントが合うのは30㎝位までですから、こちらは被写体にグッと寄ることはできません。
TG-6の画質モードは最高で4K、フレームレートは30fpsが可能。
画質をHDに落とせば、240fpsのハイスピード(スローモーション)撮影も可能になります。
一方GoProは、HERO10なら5.3K・60fpsのフレームレートで撮影できるので、このあたりはさすがキングオブアクションカメラ。
ただ使用するSDカードは、TG-6は標準SDを使うのに対しGoProは小さくて扱いにくいmicroSDを使用します。
こうして見るとトータルでは、TG-6でも遜色のない動画が撮れるのでは、と思うのではありませんか?
OLYMPUS Tough TG-6が動画撮影で明らかにGoProに劣る点とは?
TG-6でもGoProに遜色のない動画が撮れそうとは言え、やはりそこはそもそも写真(静止画)を撮るカメラ。
やっぱりそれなりに弱点はあります。
まずは、前述のように撮影モードの違いで画質性能が劣ります。
それから何と言っても、ボディが大きく重量がかさむことでしょう。
GoPro HERO10は、幅71㎜x高さ55㎜x厚さ33.6㎜・重量は153gのコンパクトさです。
対してTG-6は、幅113㎜x高さ66㎜x厚さ32.4㎜・重さは253gと、縦横サイズと重さでHERO10に大きく負けています。
バッテリー容量はHERO10の1720mhに対し、TG-6は1350mAhと少なめです。
また基本的に、GoProはSDカードが一杯になるまで撮影を続けられますが、TG-6は1回のシャッターで最高29分までと言う制限があるんです。
長時間撮影に向かないところが、非常に残念な点であります。
あとTG-6はWi-Fiは搭載していても、Bluetoothがないのも劣った点ですね。
このように、いくつかGoProにかなわない部分があるTG-6ですが、それでも光学系の性能の良さで有利な部分もあるのは明らか。
それを考慮すれば、十分に動画カメラとして期待が持てそうです。
では、実際の画質はどんなものでしょうか。
TG-6とGoPro(モデルは不明)の画質を比較した、あるユーザーが撮影した水中での動画がありますので、ご覧いただきましょう。
そしてもう1つ、別のユーザーが撮影した水中動画もありますので、合わせてご覧になって下さい。
協力 アウトドアちゃんねるさん
協力 パパラギ ダイビングスクールさん
いかがですか。
激しくカメラが動き回るシチュエーションでない限りは、両機とも画質では同等のものを持っていると言えないでしょうか?
次に他のユーザーの皆さんは、TG-6の画質や使い勝手に、どんな感想を抱いているのでしょうか?
いくつかレビューをピックアップしてみましたので、次の頁でご覧いただくことにしましょう。
OLYMPUS Tough TG-6のユーザーレビュー
★「海で使うことが多いが、タフで綺麗に撮れている。ズームした時のモーター音がそのまま録音されてしまうので、ズームは使わないようにしている。電池持ちは普通。一応予備電池も一緒に持って行っているが、使うことはほぼない。」
★「顕微鏡モードのために買った。顕微鏡モードは写真も動画も最強!ただデメリットとして、フォーカスコントロールが不便。バッテリーは長く持たない。」
★「一番気になる事は、動画の写りが4Kだけどあまりキレイではない。明るい場所で動きが無い物ではそこそこキレイだけど・・・。動く物や少し暗い場所ではピントが合いにくく映像もイマイチ。マニュアルでピントを合わせる場合も、何処にピントが来てるか分かりにくい。作業性は悪くイライラする。ここ数年、動画で撮影する事が非常に多くなって来ているので、TG-7には動画機能を充実して頂きたい。」
★「動画がメインであれば、動画モードにしても録画ボタンが小さい為に、撮影に不便な時がある。アルプスでの岩場での記録や両手フリーで撮影したい場合は、GoProなどのアクションカムが一番だと思う。OLYMPUSは動画の強化より、写真の強化をしている様に感じた。」
OLYMPUS Tough TG-6の評価
ここからは以上の記述や、実際に私自身も使ってみた感覚も交えて、TG-6の評価をしてみましょう。
結論から言えば、動画機能に関してTG-6は、一連のGoProカメラの使い勝手には及ばないと思います。
レンズなど光学系はTG-6の方が性能が上回りますが、手振れ補正など電気系に関しては一歩GoProに譲ります。
画質そのもは両機同等と言えるものの、カメラ自体が大きく動いてしまうと、TG-6はブレて映像の不安定さが目立ってしまうのです。
動画モードでの手振れ補正がどれほど有効なのかは、TG-6はマニュアルにも明記されていません。
しかしGoProには、HyperSmoothと言う強力な手振れ補正機能が搭載されており、映像の安定性は他のアクションカメラでも及ばないほど優れています。
TG-6で安定した動画を撮るなら三脚を使い定点撮影するか、ジンバルを使う必要があるでしょう。
ただ水中で撮影する場合に限っては、手振れがあまり目立たないので、TG-6でも十分手持ちで使用できると思います。
それでもやはりTG-6は、静止画を重点に撮ることを考えられたカメラ。
撮影シーンを問わずも写真なら、GoProはもちろん、他のデジタルカメラ以上に優れた接写能力を誇る性能を備えています。
通常、被写体まで10㎝まで迫れるだけでなく、顕微鏡モードで1㎝まで近付ける機能は、広角から望遠まで可能です。
(ただし最広角だけは1㎝まで近寄れず、これは35㎜換算で約28㎜以上で有効)
この武器を写真で優先的に使うこととし、動画は二の次で良いと考えるのなら、TG-6は準アクションカメラと位置付けられるのではないでしょうか?
GoProは動画・静止画と共にオートフォーカスではなく、接写では不利になります。
厳しい環境の中での激しい動きの動画にはGoProで。
そして、接写を含めたネイチャーシーンでの静止画にはTG-6をと、それぞれの長所を生かした使い分けをするのがベターと言えそうですね。
または
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昨年末頃から今年TG7の発売するんじゃないかとSNSで噂されてます
何かリーク情報があったら教えてください