このブログではアクションカメラを中心に、動画カメラのレビュー記事を掲載していますが、このほど、ドライブレコーダーで有名なAKEEYOから、ちょっと変わったカメラが登場しました。
それはドラレコのような、アクションカメラのような、また防犯カメラのような多機能カメラ、「AKEEYO AKY-M1」です。
一般のアクションカメラと違い、ケタ外れの大容量バッテリーを搭載し、人感センサーや暗視機能を搭載しているんです。
アクションカメラと比べて少し大柄で重い本機は、いったいどんな用途に使えるカメラなんでしょうか?
今回このAKY-M1を手に入れたので、使い勝手や画質に付いて検証し、実機レビューしてみることにしましょう。
AKEEYO AKY-M1はドラレコをベースにした定点カメラだ
AKY-M1は写真のように縦型のカメラで、前面にレンズと設定用モニターや、3つの操作ボタンが付いており、この3つで撮影するレイアウトになっています。
裏面上部には1.44型モニターがあり、ここで撮影する様子をモニターできます。
同じ裏面真ん中にマグネットが付いており、金属面に強力に固定したり、付属の金属製のベルト通しとベルクロを使って、木などに巻き付けることが可能です。
また底部には三脚穴があるので、三脚や付属の三脚スタンドも付けられますよ。
三脚スタンドはミニ三脚として使えるだけでなく、脚がフレキシブルに曲がるので、柱などにからめてカメラを固定させることが可能。
工夫次第で、色んな場所にカメラを固定できることが、付属品を含めて本機を便利に使えるのが特徴になっています。
このようにして見ると、本機はアクションカメラのように身に着けたり、Vlogカメラのように手で持って撮影するのではなく、防犯カメラのような定点カメラとして解釈するのが自然のようです。
事実、本機には手振れ補正機能がないし、重量も280gほどあるので、手持ち撮影は難しいですからね。
本機に搭載されているセンサーは、フルHD200万画素で、レンズはF1.8 画角125度とかなりの広角。
センサーそのものは、ドラレコで良く採用されるスペックであることから、本機もAKEEYO製ドラレコと、同等のものを使っているのかも知れません。
レンズの画角125度と言うのは、35㎜レンズ換算で11㎜~12㎜に相当することから、広角と言うより超広角と呼ぶべきでしょう。
ドライブレコーダーはもちろん、防犯カメラにも十分視野の広い映像が得られると思います。
あと本機の特徴として驚くのが、内蔵するリチウムバッテリーの容量です。
その容量は、何と9.000mAh。
一般のアクションカメラは、小型化を目指し1.500mAh~1.800mAhほどしかないので、本機はその5倍ほどの容量を有していることになります。
具体的な撮影可能時間は検証していませんが、通常撮影で連続8時間以上記録できるのではないでしょうか。
ただし本機はドラレコ同様に、SDカードが一杯になると、古いデータを消して上書き撮影するループ録画方式を採用しています。
本機にはClass10 32GBのカードが付属していますが、もし8時間連続撮影するなら容量不足なので、より大きなカードを用意しないといけません。
ちなみにAKY-M1では、128GBまでのカードに対応しています。
動画撮影に付いては、4つのモードを搭載。
常時撮影モード・タイムラプス撮影モード・インターバル撮影モード・人感センサー撮影モードです。
これに加えて写真撮影モードもあります。
また、赤外線LEDライトを内蔵した暗視機能も搭載し、光のない真っ暗な場面でも、明るく撮影することができますよ。
さらにWi-Fi機能も搭載しているので、アプリをダウンロードすることで、スマホから遠隔操作して、本機の設定や撮影のON/OFFができて便利です。
AKEEYO AKY-M1を実際に使ってみた
では、これからAKY-M1を使ってみることにしましょう。
まずは常時撮影モードを使って、花火大会の様子を撮影してみました。
2時間ほど撮影した映像を、約4分に編集してあります。
撮影コマ数25fps(コマ数はこれのみ)、撮影ファイルは1分/2分/3分から選ぶことができ、私は3分にセットしました。
本機のピント合わせは、オートフォーカスではなく固定焦点です。
撮影中被写体までの距離が変わっても、ちゃんと映像を記録することを目的に作られた本機は、固定焦点式が合っていると思います。
そのおかげで、不用意にピンボケシーンができなくて良いですね。
ただ暗いシーンの描写は苦手なようで、暗くなるほどノイズが目立って来ます。
とは言え、約2時間の連続撮影でも本体が熱くなることは全くなく、熱暴走することは皆無で、安心してカメラを回すことができました。
マイクは前面下に1つあるだけですが、これが結構良い音。
さすがに風が吹くとノイズが入りますが、それがなければなかなかリアルです。
次にタイムラプス撮影で、夕方から夜まで、交差点を通る車を撮ってみました。
2時間近く撮影に掛けたものが、3分ほどに凝縮された映像です。
本機は、1フレームを1秒/2秒/5秒から選べます。
私は一番スピードの遅い、1フレーム1秒で撮影しました。
通常撮影はコマ数が25fpsなので、1フレーム1秒にセットすると、25倍のスピードで撮ったことになります。
カメラをセットすれば、あとはカメラ任せで進むので、本機を使えば簡単にタイムラプスが撮れると言う訳ですね。
続いて今度は本機の売りである、暗視撮影を行ってみることにしました。
AKY-M1は12個の赤外線LEDを持ち、これを点灯させると、真っ暗な場所でも被写体を写すことができるのです。
今回は夜間ほとんど照明のない、児童公園のモニュメントを撮影してみました。
撮影した映像はモノクロになってしまいますが、人間の目には見えない赤外線ライトのおかげで、闇夜の被写体がハッキリ浮かび上がっています。
赤外線ライトの照射能力は、2m~3mと言ったところですが、真っ暗な場所で被写体を明るく写せる本機の能力は大したものです。
ただもう少しノイズが少なかったら、よりクリアに見せることができるでしょうね。
本機は以上の3つの撮影方法のほかに、インターバル撮影モードと、人感センサーモードがあります。
インターバル撮影モードは、一定の間隔で写真を1枚ずつ撮影し、あとでそれを動画にまとめて見せるもの。
撮影する被写体が、少しずつ変化して行く様子を見せたい時に使うと、面白い動画になるモードです。
タイムラプスと同じような映像と思うかも知れませんが、タイムラプスはいわゆるコマ落とし撮影。
なのでコミカルな動画になるのに対し、インターバルは、被写体の変化を連続写真で見せる動画になる違いがあります。
人感センサーはセンサーをONにすると、夜の撮影で、センサーから6m以内に人や物の動きを感知したら、赤外線LEDライトが起動し0.2秒以内に撮影が始まるもの。
撮影画面に動きがなくなったら、自動的に撮影はストップします。
防犯撮影で、カードとバッテリーを節約したい場合に使うと便利ですね。
AKEEYO AKY-M1の使い道
AKY-M1は新しいコンセプトのカメラとして、趣味のカメラとしてよりも、実用性の高いカメラとして評価できます。
手持ちでカメラを握ってVlogなど作るのではなく、防犯/監視カメラとして定点カメラに使ったり、ドライブレコーダー的に使うのが相応しいと思うのです。
そのポイントを改めて挙げると・・・。
搭載するリチウムバッテリーの容量が、大容量9.000mAhあること。
付属する三脚スタンドに背面マグネットやベルクロ、それからIP66の防水及び防塵機能があること。
さらに125度の超広角レンズの採用や、暗視撮影モードに人感センサー搭載であること。
これらポイントの数々を見ると、防犯カメラや監視カメラとして、非常に役立つことが分かります。
しかも一般の防犯カメラとは違い、大容量バッテリーがあるおかげで、どこか一ヶ所だけに固定しなくても使えます。
つまり家庭用100V電源がない場所でも、必要なところに設置して、バッテリーで一晩使えるポータブル防犯カメラとして活躍するんですね。
真っ暗な場所で監視するなら、暗視機能を作動させれば良いし、暗視機能を長時間使う場合はカードとバッテリーを節約できる、人感センサーを起動させれば便利でしょう。
すでに述べたように、防水機能があるので、野外に設置しても構いません。
また別の用途として、ドラレコとしての利用も考えられるでしょう。
ドライブ中の様子を撮影するにも有効ですが、それより駐車監視機能カメラとしてAKY-M1を使うのです。
別途128GBカードを購入して、本機を車内に置いて稼動すれば、一晩中録画を続けて愛車を見守ってくれます。
本機内蔵のバッテリーを使って録画しますから、車のバッテリーに負担を与えることがなく、安心して監視を任せられますよ。
常時撮影モードでも一晩くらい撮影できますが、もし数日映像を記録し続けたいのなら、インターバル撮影モードがおすすめ。
SDカードの容量は稼げるし、バッテリーの消耗も少なくて済むんです。
このように定点カメラとしての使い道なら、さまざまな用途が考えられるのが、AKY-M1の強みではないでしょうか?
画質は200万画素フルHDなので、趣味に使うにはもの足りない部分もありますが、防犯/監視カメラとしてなら、十分使えるものと思います。
下手に高画質を求めても、SDカードの負担が増えるばかりでは、逆に実用性が落ちますからね。
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