高画質/高音質でバンド演奏を撮るのに適したビデオレコーダー
「ZOOM(ズーム) Q4n」を、
レビューでその魅力に迫ってみたいと思います。
数年前から、無名のミュージシャンたちが自分を売り込むため
自ら動画を撮り、YouTubeなどに投稿するのが流行っています。
ビデオカメラやスマホで撮影するのですが、
しかし、これらはレンズが広角寄りではないため、
全体を広く写すことができませんでした。
ウェアラブルカメラを使えば広く撮れても、
魚眼のようにゆがんで映ったり、
肝心の音が悪いなどの弱点がありました。
そこで広角で(それこそ超広角で)撮影でき、かつ
高音質に録音できるビデオレコーダーが登場したのです。
有名なところではSONYのHDR-MV1が思い浮かびますが、
MV-1のPCM録音を上回るハイレゾ録音ができるのがこのQ4nです。
しかも画質は、フルHDを超える3MHDを搭載。
高音質と高画質の2つの魅力で、
新しいミュージシャンの大きな武器になっています。
それではまず、Q4nで撮ったあるミュージシャンと、メーカー提供の
ドラマーの、2つのプロモーション動画をご覧になって下さい。
協力 brasspocoapocoさん
そして、実際に使ってみた皆さんの反応は
どんなものか気になりますよね?
いくつかのレビューを元にして、Q4nを検証してみましょう。
★「見た目は少しオモチャっぽいところがあるが、音はとてもキレイに収録できる。ズーム(デジタルズーム)の倍率が少ないのが難点。モニターを表示したまま録画すると、バッテリーが2時間持つか持たないかであるが、これはモバイルバッテリーを接続することで、録画中でも充電できるのでセーフ。持ち運びはかさばらないし、収録後の音質もある程度設定し直せるので、概ね満足している。」
★「”良い音がメインで動画が付けばなお良し” と言う人が購入するものだと思う。その用途からすると、充分目的には合う。作りはどうしても安物っぽい感じ。音は抜群に良い。動画はかなり広角で撮れるので、狭いスタジオで使うには持って来いだが、画質はオマケ程度と考えた方が良いと思う。」
★「3MHDで撮ると画角が広いからか、30fpsでも、でき上がったMOVファイルがカクカクする。トークの音声に、動いている口の絵が追い付かない。少し前のHDカメラでも、早い動きは苦手だったので仕方ないのかも知れないが、処理能力はチップの性能からしてiPhoneの方が上だ。ただし、動きのない部分はとてもキレイだ。」
★「操作性は良く、タッチパネルに出ているアイコンで直感的に操作できる。音質は、オートでの録音レベルが滅多なことでピークオーバーしない。映像に付いて、5段階のデジタルズーム機能が付いたのは、旧型に比べて大きな変化。画角も160度と随分広くなっている。」
さて、いかがでしょうか。
どちらかと言えば、映像の画質よりも音質の方を重視した
ビデオレコーダーだと思います。
撮影をOFFにしてボイスレコーダーのように、
録音だけでも行える仕様になっているのもその理由の1つ。
ボディはかなり小さいですから、録音機と見ても
それほど違和感がありませんからね。
本機はフルHDの上を行く3MHDですが、
その割に高画質だと言われる印象がないのは、CMOSの大きさが、
1/3型と非常に小さいせいかも知れません。
でもサンプルの動画を見る限り、
そんなに画質が悪い感じには見えないのではありませんか?
普通に、フルHD画質を
クリアしている印象があります。
全体的に暗い場所での撮影でも、比較的明るく
撮影できるのもほめられると思います。
対して、音質に関してもハイレゾ音質だけあり、
HDR-MV1より優れているのも確かですね。
基本的に定点カメラとして使うので、
身に付けて動き回りながら撮影する、ウェアラブルカメラとは
少しコンセプトが違うかも知れません。
しかし、動きのある被写体を狙って撮ることで、
アクションカメラの1つと呼ぶことができるでしょう。
動画サイトで自分を表現したいと強く思っているミュージシャンが、
使って特に価値を感じる動画カメラであることは間違いありません。
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