『Insta360 ONE X2』レビュー評価:Insta360 ONE Xとの比較とその使い方とは?

 

アクションカメラが好きな方なら、きっと360度タイプのモデルにも興味があることでしょう。

360度タイプモデルと言っても、動画を撮ることが主体のものと、静止画(写真)を撮ることが主体のものがあります。

 

動画が主体のものは、やや本体が大きめになる傾向がありますが、その中で、ポケットにも入る小さな360度アクションカメラが登場しました。

それは「Insta360 ONE X2」です。

 

この小さな360度カメラを使って、どんな動画が撮れるのか非常に気になるところ。

今回は、このInsta360 ONE X2の魅力はどこにあるのか、ユーザーレビューを参考に検証・評価してみたいと思います。




 

Insta360 ONE X2の特徴と使い方

 

 

Insta360 ONE X2は、大きさが幅46.2㎜x高さ113㎜x奥行き29.8㎜のコンパクトカメラです。

一般のスマートフォンよりも小さく、ガラケーに近い大きさと言えるでしょうか。

 

そして撮影レンズが、前と後ろにそれぞれ付いています。

このレンズで、最高5.7K(30fps・25fps,・24fps)の映像を記録できるんです。

 

まずは本機を使ってどんな作品を作れるのか、メーカー提供のサンプル動画で見てみることにしましょう。

 

 

いかがでしょうか?

これらはもちろん本機だけで作れるものではなく、オプションを利用したり、専用アプリをスマホやPCにインストール、その上で編集して完成させるんですね。

 

難易度の高い映像の編集には、アドビのプレミアのような動画ソフトが必要ですが、スマホでもAI編集を利用することで結構面白い作品ができますよ。

サンプル動画のような映像を撮るために、本体にはFlow Stateと呼ばれる、6軸ジャイロによるスタビライザーを搭載。

ジンバルと変わらない安定性で、滑らかな映像を撮ることが可能です。

 

そしてオプションの自撮り棒を利用することで、他の人やドローンが撮影したかのような画(え)作りが楽しめます。

小さいながら円形の液晶モニターを内蔵し、自撮りの様子をモニターできたり、指でタッチして基本的な設定を行えるんです。

 

また本機には、他機にはない新しい機能を備えています。

それは一方のレンズだけ使い、一般のアクションカメラのような撮影ができる、ステディカムモードを搭載していることです。

ステディカムモードでは3種類の画角が選べ、そしてモニターで確認しながら撮れるんですね。

 

さらに、2つの異なるアングルを同時に表示できるマルチビューモードや、Insta Panoと呼ばれるパノラマ写真モードもありますよ。

本機は、アクションカメラらしくIPX8の防水機能にも対応しており、本体のまま10mまでの水に潜っても大丈夫。

 

まぁ、実際には水中に潜る機会はそうあることではないでしょうが、撮影途中に雨に濡れる可能性はあるでしょうから、そんな時は助かりますね。

データ記録にはmicroSDカードを使い、最大1TBまでのカードに対応しています。

その他にも色々な機能が搭載されているのですが、簡単な動画なら、スマホを操る(あやつる)ような使い方で撮れてしまう点は評価したいところです。

 

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Insta360 ONE X2と旧Insta360 ONE Xとの比較

 

 

ONE X2には旧モデルにONE Xがありました。

両機にはどんな違いがあるのか、ONE Xユーザーには気になるところでしょう。

 

幅・高さ・奥行きともパッと見は変わりませんが、ONE X2の方が全体的にちょっぴり大きくなっています。

ONE Xはボディ四隅のRが大きかったのに対し、ONE X2は角ばっています。

 

重量もONE Xの115gから、ONE X2は146gと少し重くなりました。

F2.0 200度の魚眼レンズと、1/2.3インチのソニー製センサーは、新旧とも変わらないようです。

 

大きく違うところは、おおむね4ヶ所。

一つめは、ONE X2にはタッチパネル式の円形液晶モニターが付いたこと。

 

これにより、自撮りなどを確認しながら撮影することができます。

ONE Xにも液晶はありますが、これはモードの切り替えなど、設定を変更する場合に使うものです。

 

二つめは、ONE X2にはステディカムモードが付いたおかげで、一方のレンズだけを使い、アクションカメラのような広角撮影ができます。

ONE Xは、360度撮影だけに特化した仕様でした。

 

三つめは、バッテリーが大型化したことです。

ONE Xは1050mAhの容量で、約60分間の撮影ができます。

対してONE X2は1630mAhとなり、約80分までの撮影が可能になりました。

 

四つめは、ONE X2にはIPX8に対応した防水機能が付いています。

ONE Xにはこの機能がないので、雨天時には防水ケースを装着しないと使うことができませんでした。

ONE X2がONE Xよりやや大きく重いのは、バッテリーの大型化と防水機能が付加されたためなんでしょうね。

 

ではここで、あるユーザーが京都で撮影したONE X2の動画作品をご覧下さい。

マウスや手で映像をなぞると、360度見渡せますよ。

 


協力 TABIHODAさん

 

Insta360 ONE X2のユーザーレビュー

 

では次に、実際にONE X2を使っているユーザーの皆さんは、どんな感想を持っているのか、レビューを紹介したいと思います。

 

★「長らくInsta360 ONE Xを使っていたがONE X2になり、あらゆる面で使い勝手が向上している。ONE Xの良かった点(マイクロSDカード、バッテリーの取り換えが非常に簡単)がそのまま引き継がれており、かつ、防水仕様となったことにより、雨や水辺の撮影の際に防水ケースに入れる必要がなくなったのがとても良い。防水ケースを使うと、重くなる&マイクロSDカード・バッテリーの取り換えがたいへんだった。様々な環境で使用しているが、ONE Xと比較してバッテリーのもちの良さは劇的に改善している。今のところ高温による不意の機能停止、音声録音の不良などほとんどない。」

★「Insta360 ONEからの乗り換え。ONEと比べると当たり前だが画質が向上しており、”とりあえず5.4Kで動画を撮っておいて、あとでスクリーンキャプチャする” といったやり方でも、SNSにアップする程度なら、十分綺麗な写真が撮れて大変気に入っている。編集アプリがパワーアップしていて、特に人物の認識率の高さに驚いた。普通のカメラだと画角を撮影前に気にすることが多いが、このカメラだとひとまず何も考えずに撮っておけば、あとから編集することが可能なので、とにかく気軽だ。」

★「ストリートビューへ360°写真をアップすると、スマホとの接続が必ず切れる。解消するには、おそらく再起動するしかない。ほぼこれを目的に購入したので、とても残念だ。早く解消してほしい。」

★「クイックスタート録画ボタンがX1と比べ、長押しの時間が長いかボタンが硬いためか、かなり押さないとスタートしないのは減点。他は問題なく使用できて満足。」

★「今までは古いGoProを使っていたのでMAXにしようと思っていたが、アプリの編集のしやすさからこちらを選んだ。映像のきれいさは文句なしだ。手ぶれ補正もすごかった。なんとなくで編集をやってみたけど、これがなかなか面白くて良かった。」

Insta360 ONE X2の評価

 

ここからは以上を踏まえ、私がInsta360 ONE X2の評価をしてみましょう。

360度タイプでありながら、小型でスリムな本機はかなり魅力的なカメラだと思います。

 

この小さなボディで、6軸スタビライザーのFlow State手ブレ補正機能を使った映像は、ジンバルを使用したものとほぼ同じくらいの安定性が得られます。

そしてこれを利用した水平維持機能をオンにすると、ステディカムモードや360度動画の水平がロックされ傾かないのは、感動的でもありますね。

 

またステディカムモードにすると、一般のアクションカメラのような広角映像が撮れるのも、他機にはない利点。

360度動画ばかりでは、トリッキーな映像作品しか作れませんからね。

 

ゆがみのない広角映像も撮れるのなら、Vlogにも活用できるので、Vloggerの方たちにも重宝されるのではないでしょうか。

Vlog用の映像くらいなら自撮り棒を使わずとも、普段本機をポケットに入れて、いざと言う時に手に持って撮影できるので便利。

無料で使えるInstaアプリも優秀で、これを使うことで初心者でもAI編集により、スマホ上で面白い作品ができることに病みつきになってしまうかも知れません。

 

ただし、本格的な360度映像を編集するには、やはりPCでないと編集ができません。

しかもハイスペックなモデルを使わないと、いつまで経っても編集が終わらない事態に陥るので、それなりの技術と覚悟がいることを認識しないといけないでしょう。

 

画質については、旧々型のInsta360 ONEと比較して、かなり解像度が上がっていると思います。

とは言え、センサーは1/2.3インチの大きさのまま。

 

これは普及クラスのコンパクトデジカメと同等のサイズなので、ミラーレスのような大型センサーを使ったカメラにはかないません。

5.7Kに対応と言えども、過度に画質に期待しない方が良いでしょうね。

 

本機は、あまり高い予算を立てずとも360度映像の面白さを伝えたい方や、通常は広角映像でVlogを撮りたいVloggerなどの方に相応しい、動画カメラと言えると思います。

 

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