『SONY アクションカム FDR-X3000』レビュー評価:GoProと比較して写りはどうなんだ?

ビデオカメラとは違う動画カメラとして登場した、アクションカメラ。

あれから10年以上経過しましたが、その間に、あらゆるメーカーの製品を目にするようになりましたね。

 

日本からもカメラメーカー・家電メーカー問わず、色々なタイプのモデルが生まれ、ユーザーの選択肢も増えました。

ところがその後、海外から安価なモデルが輸入されるようになり、業界を揺るがすようになったのです。

 

その影響で参入した国内メーカーも見直しがはかられ、多くが製造中止になったのは、あなたもご存知かも知れませんね。

その中で唯一、未だに続けているのはあのSONYです。

 

同社のフラッグシップモデルである「FDR-X3000」は、今も人気で通常販売されています。

私はこのブログで、すでにFDR-X3000をご紹介しましたが、今回、改めて見直してレビュー評価し、今回特に宿命のライバルであるGoPro製品との比較をしたいと思います。




 

SONY FDR-X3000の人気の秘密はどこにある?

 

 

FDR-X3000はデビューが2016年6月ですから、登場して5年ほどのロングセラーになっています。

デザインは今としては古典的な砲弾型で、最近のモデルに多いキュービックスタイルや、縦に長いスタイルとは異なるもの。

 

センサーは1/2.5インチ・有効画素数818万画素(動画/静止画共に)、動画は4K/30fpsに対応しています。

画質は、ナチュラルカラーながらコントラストの高いもので、万人向けの色味が特徴です。

 

手振れ補正機能は、アクションカメラに多い電子式ではなく、独自の「空間光学手ブレ補正式」を採用。

簡単に言えば、一眼レフやミラーレスに搭載されているような、メカニカルな補正方式になりますね。

 

この方式の良いところは、手振れ補正をONにしても、画角が狭くなってしまわないところです。

電子式の多くは補正を強力にするほど、画角が狭くなってしまうんです。

 

また本機は、ブレ補正をONにした状態のまま、3段階に画角をズームできる機能もあります。

画角が35㎜フィルム換算で、17㎜(ワイド)・23㎜(ミディアム)・32㎜(ナロー)となっています。

 

使い勝手の面では、他機と同様にスマホで設定制御できますが、キットでライブビューリモコンがあり、これを利用することでより便利に使えます。

カメラをヘルメットやバイクのボディに固定して撮る場合、リモコンを腕に付けるなどしたまま、Bluetoothで電源のON/OFFを含め本体を操作できるんですね。

 

このリモコンには液晶モニターが付いており、撮影前の画角調整を行うことが可能。

スマホより操作レスポンスが良いので、イライラしません。

 

撮った映像はリモコンの液晶または、スマホでモニターできます。

実はこの仕様こそが本機の最大の魅力で、ライダーの人達に受けが良いのです。

 

特に、ヘルメットの横に取り付けて撮る用途に好都合なんですね。

こんなところに、FDR-X3000の人気の秘密があると言えるでしょう。

 

SONY FDR-X3000をGoProカメラと比較する

 

FDR-X3000と同じような用途で人気のカメラに、GoProの一連モデルがあります。

GoProとは良きライバルであるSONYですが、ここで本機とGoProカメラとの比較をしてみましょう。

あるユーザーの動画で、GoPro HERO8との(HERO9ではないのは残念ですが)画質と、手振れ補正性能を比べたレビューをご覧下さい。

 


協力 Vegeta Channelさん

 

いかがですか。

画質に関してはスッキリ系の本機と、こってり系のGoProで好みが分かれるところですが、画質そのものに対しては、どちらも高画質で引き分けになると思います。

 

手振れ補正は意外にも電子式のHERO8が健闘、有利と言われる光学式の本機の方がやや劣る感じです。

正直なところ、HERO8はジンバルに似た補正具合で、こちらが一歩リードしていると言えるでしょう。

基本設計の古さが、ここで現れてしまいましたね。

 

では次に、使い勝手の方はどんな具合でしょうか。

すでに愛用中のユーザーの皆さんのレビューで、確かめてみたいと思います。

その後でFDR-X3000を、私が評価してまとめてみましょう。

 

SONY FDR-X3000のユーザーレビュー

 

★「モトブログを始めたいと思い定番のGoProを購入してみたが、外部マイクを挿しても本体マイクが生きているので、走行中は走行風でマイクの声が全く聞こえない動画しか撮れず、こちらに乗り換えた。やかましい走行風がなくなり、ヘルメットに仕込んだ外部マイクの音声がハッキリ録れていた。空間手振れ補正も優秀で、路面の悪い場所を走行していても全くブレることなく撮れていた。難点と言えば液晶にバックライトがないので、夕方以降は定変更するのに明るい場所に移動しなければならないのと、バッテリーの消費が早いという所だろうか?バッテリーはモバイルと繋いだままでも撮影できるので、そこまで気にはならないが、本体がかなり熱くなることがあった。」

★「主に自転車のハンドルバーに固定して利用している。デザインは悪くはない。だが固定するための三脚穴の位置が微妙だ。中心からずれているように思う。そのため自転車で走行していると、ガッチリしたマウントでないとお辞儀してしまう。固定の安定性では、GoProのほうが優位性があるように思う。光学手振れ補正の圧倒的な性能は発揮されている。4Kはさすがにきれいだ。フルスクリーンを見ても、FullHDのディスプレイでは性能を活かしきれない感を感じる。そこまで高画質が必要かは人にもよると思うが、あとから圧縮できると考えると、一旦は最高画質で録画するのもありだと思う。操作性ではボタンが大きくはっきりしているので、操作ミスがない。機能ではタイムラプスやGPS機能など、そこそこ使える。GPSはもう少しデータを加工できたりすると、よりよい感じがする。自転車で100㎞走るような場合、電池がそこまで持たないのでぶつ切りになってしまう。音質は思っているより、はっきり録音された。ただし自転車で走行していると、すごい風切音だ。」

★「バッテリーの持ちは4Kだと15分も持たない。さらに発熱で冷えるまで撮影できないこともしばしば。通常の高画質1080/60(フルHD)撮影だと30分~40分。こちらも発熱有りなので、こまめにストップすることをおすすめする。マイナス20℃でカメラ起動不能(低温によるバッテリーの電力不足)は当然だが、温めると直る。一番ダメなポイントとしては、マイクが前面にあること。風をもろにキャッチするので、ボーボーわずらわしい。風切り音低減をONにしても全く意味がないので、自作のマイクファーなどを付けている。ソニーに望むことは、GoProのようにたくさんCMして、たくさんキャンペーンなどして欲しいことだ。」

★「ライブビューリモコンに惹かれて&割引に負けて購入。リモコンで電源ONできるのはイイね!中華製に押され気味な昨今、信頼感があるjapanブランドには何とか頑張ってほしいものだ。」

 

SONY FDR-X3000の評価


新製品でもないのに、FDR-X3000が今でも人気を保ち続ける理由は、まずはハンディカムでつちかった動画カメラに対する、ソニーの信頼性によるものだと思います。

メカニズムなど、耐久性の高さですね。

 

また今となっては独特な、砲弾型デザインの使い良さにもあるでしょう。

バイクツーリングなど、走行中の記録を残すことが目的だったら、横型よりもこのデザインの方が空気抵抗の少ない点で有利です。

 

本体から離れて操作するのに、多くのモデルはスマホで制御できますが、中には上手くつながらず不便な思いをする機種もあるもの。

本機はその点ライブビューリモコンを選べるので、反応が良いし操作が非常にスムーズです。

 

なので購入するなら単体でなく、ライブビューリモコンキットの方をおすすめしたいところ。

このリモコンは、後から追加購入できないので、ぜひ一緒に買っておくべきです。

 

画質にしろ手振れ補正機能にしろ、基本的に優れたところが多い本機ですが、いかんせん発売から5年近く経つことで、目新しさに欠けてしまっていますね。

画質そのものは最新鋭機にも負けてはいませんが、SONY自慢の空間光学手振れ補正機能は、GoProの電子式手振れ補正機能にも遅れを取っています。

 

GoProでなくても他の最新鋭機では、3軸ジンバル方式の補正機能を内蔵したのもあるし、加えてアプリで強力にしていることでSONY方式はすでに旧式です。

そろそろ、同社も新しいモデルを出すべきではないでしょうか?

 

それでもライダーの支持が高いことで、魅力が失せていないところは評価して良いと思います。

ただコロナウィルスの影響で、世界的に半導体など部品の供給が行き届かないため、新型ではないのに本機の在庫が不安定なのが残念です。

 

このままディスコンして製造中止となり、製品がもう手に入らなくなることもあり得るでしょう。

そんな風にならないよう、本機を手に入れたい人は、早めに手を打った方が良いかも知れませんね。

 

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