現代はYouTubeなど動画サイトに、誰でも自分で作った動画をアップロードして、多くの人に見てもらえる機会が持てるようになりましたね。
本格的に作品作りをしようと思うなら、ビデオカメラやアクションカメラ、またミラーレスカメラ等が必要です。
もしこれらがなくても、誰もが持っているスマホがあれば、ビデオカメラ機能で動画作品を作ることは可能です。
しかし、撮ることはできても作品として完成させるには、動画編集ソフト(アプリ)で編集しないといけません。
以前なら、動画編集ソフトは高いお金を払って購入したものですが、今は無料で使えるものが多数存在します。
とは言え、もしあなたが動画編集初心者なら、どれを選べば自分にも使えるのか悩んでしまうことでしょう。
仮に、あなたがPCを所有しておらずスマホしかないのなら、次のページを参考にしてこの3つから選んでみて下さい。
⇒『動画編集アプリ スマホ用』無料でも使いやすいのは、CapCut・VN・VLLOの3つ!
ですが、スマホの小さな画面は見づらく、操作がやりにくいものです。
そこで、もしもPCを持っているのなら、以下のソフトを使ってPC上で作業してみてはいかがでしょうか?
それは「Shotcut」「DaVinci Resolve」「iMovie」の3つです。
いずれも、無料でダウンロードして利用ができるんです。
今回は初心者にも使いやすいPC動画編集ソフト、Shotcut/DaVinci Resolve/iMovieを解説・評価し、基本的な使い方をご紹介しましょう。
PC動画編集ソフトは、プロの間ではadobe Premireが定番だ
世界中で動画編集のプロが最も使っているソフトと言えば、恐らくadobe Premireではないかと思います。
画像処理ソフトシェアなら、同社のPhotoshopがNo.1と言われるように、動画でもやはりPremireなんですね。
インターフェイスがPhotoshopと似ていることで、両方を一緒に利用している人も多いです。
高機能・高性能であるだけに、PCにはかなり高いスペックが求められ、元々プロ用に作られているために専門知識も必要になります。
初心者に取っては、非常に敷居の高い編集ソフトと言えるでしょう。
価格も決して安くはなくサブスクリプションとなっており、本体だけでPremire Proなら月1.680円も掛かります。
機能が制限されたPremire Rushもありますが、それでも本体価格が月980円と高価。
業務用としてならともかく個人利用ならば、初心者には手を出しにくい商品と言えるでしょう。
初心者には機能・性能の高さよりも、操作ができるだけ簡単で無料なことが重要です。
そんな訳で次の三銘柄なら、これらの条件を満たしているので、おすすめできると思うのです。
Shotcutの評価・使い方
Shotcutはオープンソースであるため、完全無料なのに全機能が使える動画編集ソフト。
カット編集・4K編集・動画のカラーや明るさ調整・テロップ作成・クロマキー合成など、動画編集に必要な加工はほぼ全て可能です。
クロマキー合成とは、スタジオにいる人物を切り抜いて、背景を別の場所の背景と合成する手法を言います。
外国製のソフトでありながら日本語版もあり、使いやすくなっています。
WindowsでもMacでもどちらにも対応し、Windowsは7~10の64bitで動作します。
編集作業そのものは比較的シンプルですから、初心者でも扱いやすいですね。
また完全無料なのに広告やウォーターマーク(ロゴ)、ウィルスが入る心配はありません。
弱点はオープンソースであるため、きちんとしたマニュアルが存在せず、YouTubeなどの動画を参考に操作を覚えるしかないこと。
それと、画面やインターフェイスに最初はなじめないかも知れないので、繰り返し使って慣れる必要があるでしょう。
さらに、編集作業中に画面がフリーズすることがあるとのレビューがあり、対策として、作業中はこまめにデータ保存するのが良さそうです。
基本的な操作はこちらの動画をご覧になり、作業イメージをつかむと良いでしょう。
協力 NANIWAさん
インストールは、こちらから行って下さい。
ダウンロードページには、ダウンロードできるファイルがいくつかあるので、Windowsの場合は「Site1(Foss Hub)」の中にある「Windows Installer」をクリックしましょう。
Macの場合は、「MacOS」ページの「Site1(Foss Hub)」の中にある「Intel MacOS」をクリックすれば、ダウンロードが始まります。
DaVinci Resolveの評価・使い方
DaVinci Resolveも、WindowsとMacの両方に対応するフリーソフトです。
もちろん日本語にも対応しています。
こちらには有料版もあり、機能に物足りなさを感じたら乗り換えができます。
しかし、無料版でも十分に多機能なので、初心者はこちらを使うだけで事足りるでしょうね。
特徴は、他のソフトと比べ不要な部分のカット編集がしやすく、素早く作業が進むことです。
プレビューが、スムーズに表示されるのも良いところです。
また波形が常に表示されることで、編集ポイントが見つけやすい点も、作業効率を上げてくれます。
使用するPCのスペックにもよりますが、動作の安定性が高いことも評価できますね。
取り込めるメディアや、編集で使えるエフェクターが豊富だし、FUSIONと呼ばれる機能があるのも特徴。
FUSIONは、3DCGのような、モーショングラフィックス(アニメーション)が作れる機能のことです。
弱点としては無料ではあるものの、使用にあたっては個人情報を入力しないとダウンロードできないこと。
Shotcutのようにオープンソースではなく、DaVinci ResolveはあくまでBlackmagic Design社の製品なので、仕方のないことでしょう。
それからDaVinci Resolveは、インターフェイスが分かりづらい面があり、直感的には操作しづらく慣れが必要です。
さらに他の製品も同様ですが、やはり相応にPCのスペックを求められます。
操作の途中で、フリーズしてしまうことがあるのがネックです。
それでも、他と比較すると弱点は少ない方ですから、初心者には使いやすいソフトであることは間違いありません。
では、本ソフトの基本的な操作方法を、こちらの動画でご覧いただきましょう。
協力 ビートないとーさん
インストールは、下のDaVinci Resolveのウェブサイトよりダウンロードして下さい。
iMovieの評価・使い方
iMovieはAppleの製品ならMadだけでなく、iPhoneやiPadにも標準装備されている動画編集ソフトです。
標準装備品ながら4K動画にも対応しているので、ハイクオリティな動画を作ることができます。
字幕の種類や音楽の編集機能も豊富で、ドラック&ドロップを使う操作が多いことで、非常に扱いやすいですね。
編集した動画は、そのままYouTube・Facebook・Twitterに投稿できるので、特に初心者に向いたソフトと言えます。
ただ、iMovieが使えるのはiOSだけで、Windowsでは使うことはできません。
弱点はテロップを入れる場所が固定され、好きな位置に表示できなかったり、BGMが1つの動画に1つしか付けられなかったり、機能的な制限が多いことです。
このような理由から、本格的な動画を作ることは少々困難ですが、直感的に使える機能が多いことで、初心者に相応しい動画編集ソフトと言えるでしょう。
iMovieの基本的な使い方は、こちらの動画を参考にすることで、おおよそ理解できると思います。
協力:Ussiy Filmsさん
まとめ
動画編集ソフトは、以上の3つの他にも優れたものはあります。
しかし、機能と使いやすさを考慮すれば、種類はおのずと限定されるでしょう。
今回は無料でありながら、初心者にも使いやすいPC用ソフトを紹介しました。
Shotcut・DaVinci Resolve・iMovieのどれを選んでも、動画サイトで十分見栄えのする作品を作ることができます。
ただどのソフトでも、すぐに使いこなすようになるのは難しいので、初めのうちは思うように操作できないかも知れません。
何度も使ううちに慣れて、次第に評価されるような作品作りができると思います。
めげずに楽しみながら、動画編集にいそしんで下さいね。
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