アクションカメラとビデオカメラ、
どちらも動画を撮影するためのカメラですが、
果たして両者の違いはどこにあるのでしょうか?
性能や用途などの観点から、述べてみましょう。
1.)大きさ・用途
大きな違いは、何と言ってもそのサイズです。
最近のビデオカメラは、
昔と比べて随分と小さくなりました。
ひょいと片手でグリップして、
そのままドンドン撮ることができます。
しかし、そのスタイルで自転車に乗ったり、
体操をしたりするのは困難ですよね。
対してアクションカメラは、名前の示す通り衣服に装着して、
両手をフリーにしても撮影ができるほど小さくなっています。
重さも、ビデオカメラは200g~300gほどあるのに比べ、
アクションカメラは50g~100g程度に抑えられています。
ですから、ヘルメットに装着しても
重さが負担になることがありません。
2.)画質
アクションカメラは主に「MicroSDカード」、
ビデオカメラは「SDカード」とメモリーカードの形に
違いがありますが、どちらも画質に影響するものではありません。
しかし、ボディサイズの相違で、搭載される映像素子の
大きさの違いが、画質に影響を及ぼします。
ビデオカメラは、コンパクトデジタルカメラと同程度、
1/2.3インチのCMOSセンサーを搭載する機種が多いです。
ところがアクションカメラは、ボディがとても
小さいため、もっと小さな素子を使っています。
その小ささゆえ、アクションカメラの画質は
ビデオカメラに及びません。
それでも最近のアクションカメラは改良が進み、
フルHDモデルならかなりの高画質と言えますし、
4Kモードを備えたモデルなら、ビデオカメラと何ら
遜色はないほどの高画質を実現したものがあります。
また動画を見ていると、
気になるものに手振れがありますね。
最近は、どちらも手振れ補正機能を搭載したものが
登場していますので、以前の機種よりも
安定した画面を見ることができるようになりました。
しかしアクションカメラは、効果の低い「電子式手振れ補正」が多く、
対してビデオカメラは大きなボディを生かして「空間光学式手振れ補正」
を搭載したものが多いので、より安定した動画を楽しむことができます。
それでも、ソニーのFDR-X3000Rのように、
空間光学式手振れ補正機能を内蔵したモデルも登場したので、
ますます両者の差は小さくなりつつあります。
3.)その他のメリット・デメリット
アクションカメラは機動性の高さを生かすため、
あらゆる場所に装着するためのアタッチメントが充実しています。
このアタッチメントを利用することで、ヘルメットや
バイクのハンドル・腕や胸など色々なところに固定でき、
普段見ることができない目線で迫力ある動画を撮影できるのです。
ボディが大きく重いビデオカメラでは、
真似のできない芸当です。
その代わり、小さなアクションカメラは、
その小ささゆえバッテリーも小さくなっています。
なので、長時間撮影が苦手です。
容量の大きなバッテリーを積むビデオカメラとは違い、
アクションカメラで長く撮影したい場合は
予備バッテリーを用意するか、モバイルバッテリーで給電する
必要がある点が最も大きなデメリットと言えるでしょう。
最後に、超小型アクションカメラ、パナソニックHX-A1Hを
鉄道模型車両に搭載して撮影した、迫力ある映像をお楽しみ下さい。
このような動画は、ビデオカメラで撮るのは困難です。
協力 rios circle Miniature Channelさん
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