防水アクションカメラとして話題の
「Nikon(ニコン) KeyMission 360」
の画質と価格をレビューしてみたいと思います。
本体の前後にレンズを装備して、水平方向と垂直方向の
全方位360度の撮影を実現した、4K UHD対応動画カメラ。
撮影したデータは全てカメラ内で合成して、
360度映像として記録される仕様になっていますね。
アクションカメラと呼ぶだけに、
30m防水・耐衝撃2m・耐寒‐10℃・防塵性能とバッチリです。
という訳で、まずはどれほどの画質で撮れるのか、
動画で確かめてみましょう。
協力 Xiaonan Xuさん
それから次に、実際に撮影を楽しんでいるユーザーの
皆さんの声を参考にしながら、KeyMission 360を語ります。
★「まず動画の画質だが、コダックのSP360より綺麗だ。ちゃんと球体で撮れるので、登場を待ってて良かった。見た目はデカい感じだが、大きなレンズを2個付けていることを考慮すれば、小さいと思うべきだろう。本体は若干重いが(198g)、バイクに取り付けた時ある程度重い方が振動対策になるので気にはならない。操作は最低限のボタンだけだが、それで良いと思う。だがSP360と比較して白黒液晶でも良いから、電池容量やら撮影可能時間やら、最小限の情報が確認できると有り難い。いちいちiPhoneと接続して確認するのはめんどくさい。」
★「良いところは、動画・写真の画質がそこそこキレイなこと。特に動画は、リコーのTHETA Sとは比べ物にならないくらい鮮明だ。あとはボディが丈夫で、水中でも信頼できるカメラである点だ。悪いところは、スマホとの連携が不便で、インターフェイスも使いにくい。接続も不安定だ。また映像のつなぎ目がひどく、違和感を覚える処理になっている。手で持って撮影すると、自分の手や胴体が大きく引きちぎられて視聴に耐えない。」
★「さすがはニコンの製品。手に触れる部分はレンズカバーになっており、簡単に交換できる。ボディも非常に堅牢で、シリコンカバーが持つ時にフィット、手から滑り落ちることもなさそうだ。ただ画質はシャープさがまるで欠損している。ウルトラHDでもフルHDでも同じ。しかも記録データが、異様にデカい。」
★「本体スイッチだけを使い動画を撮る分には、使い勝手・レスポンス共にグッド。4GBごとに、ファイルが自動分割される。画質は良く、GoProによる動画に匹敵。静止画は、スペックの割には精細さに欠ける。」
さて、いかがでしょうか。
比較的小さなボディに、前後合わせて2個のレンズを取り付けて、
水平・垂直に360度の映像が撮れる点が最大の魅力ですね。
また、ニコンと言うブランドメーカーの商品だけに、
カメラとしての質感やデザインの良さはさすがだと思います。
ただ、ソフトウェア部分のに詰めが甘く、
ワイヤレスでの連携操作が不便だったり、画像のつなぎ目に
ズレがあったりして、改善の余地があることは否めません。
画質は動画をご覧のように、ユーザーレビューで
言われているほど悪くはないと感じます。
コダックSP360やRICOH THETA Sと言った他の
360度カメラよりは、ずっと良いのではないでしょうか。
一般に、この手のカメラはどうしてもデータ量が大きくなるのですが、
高画質モードで撮影しても、ネット上にアップロードすると圧縮され、
画質が低下するのは残念です。
今後はカメラメーカーと協議して、良い画質で
作品を楽しめる環境を作ってもらいたいものですね。
価格に付いては、一見高価なカメラと言う印象があります。
しかし、冒頭に記述したように、この製品は
レンズが2個搭載されています。
ソフトではなく、リアルに360度動画を作れるところが
他の360度カメラとの違うので、
それを考慮すれば決して値段が高いとは言えないでしょう。
本体だけで操作すれば使い勝手は悪くなく、画質も実際には
それほど悪くもないのにユーザーの絶対評価が低いのは、
ユーザー側の立場で作り込む姿勢が足りないこともあるのでは?
今後のニコンの頑張りに期待したいと、強く思います。
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