『ソニー サイバーショット DSC-RX0M2』レビュー評価:使い方ではジンバルの併用がおすすめのデジカメ

 

コンシュマー用として、ミラーレス・一眼レフのような静止画カメラ、GoProアクションカメラを例とする動画カメラなどと、バラエティーにカメラは種類が富んでいます。

その中にはどんな用途で使うと面白いか、パッと見では判断が付かないモデルもあって、興味をそそられたりしますね。

 

最近話題の、「SONY Cyber-shot DSC-RX0M2」もそんなカメラではないでしょうか。

デジタルカメラともアクションカメラとも取れる、そんな面白さを持った製品です。

今回はDSC-RX0M2の持つ魅力や使い方に付いて、ユーザーレビューを参考に検証・評価してみようと思います。




 

SONY Cyber-shot DSC-RX0M2の特徴と使い方、RX0との違い

 

まずはDSC-RX0M2がどんなカメラなのか、イメージをメーカー提供の動画で掴んでいただきましょう。

 

 

動画でご覧の通り本機は、幅59ミリx高さ40.5ミリx奥行き35ミリの超小型ボディに、コンデジRX-100シリーズと同じ1型センサーを搭載しています。

1型センサーはコンデジとしても大型のセンサーで、これをアクションカメラと同等のボディに押し込んでいるのです。

 

早い話、RX-100シリーズのボディを、ギュッと凝縮したカメラと言う訳ですね。

と言うことは、本機は基本的にはアクションカメラではなく、あくまで静止画を撮るデジカメなんです。

 

なので、一眼レフのようにシャッタースピードを変えることができ、1/4秒~1/32000秒まで対応しています。

また1秒間に、最高16コマまでの連続写真を撮ることが可能。

 

ピント合わせもオートフォーカスで、25点の測距点を持ち、中央だけでなくフレキシブルに測距点を変更できます。

ただしレンズはF4固定で、絞りで露出を変えることはできません。

 

本機の大きな特徴としては、本機を複数台組み合わせた多視点撮影にあります。

いろんな角度から、被写体を連続撮影できるんですね。

 

ですが、本機を何台も揃えて連続写真を撮るなんてことは、一般のユーザーではまずないので、これはプロのクリエーター向きの機能と言えるでしょう。

ですから本機を静止画カメラとして評価してしまうと、単に大型センサーを持つ高画質コンデジと言うだけで、一般ユーザーには物足りません。

 

実は本機で面白いのは、むしろ動画撮影にあります。

10メートルまでの防水機能と防塵・耐衝撃性能を持つことで、アクションカメラとして使うことができるんです。

1型1530万画素センサー・広角24ミリカールツァイスレンズが、他のアクションカメラとは違う、高画質な映像を提供してくれるんですね。

 

では、DSC-RX0M2は旧型機RX0の改良機として、どこが違うのか比べてみましょう。

1.5インチの液晶モニターがRX0M2では可動式になり、モニターを水平にできるし、180°上に回転させ自撮りの確認も可能になりました。

 

さらに手振れ補正機能が追加され、アクションシーンでも画面を安定させられます。

最短撮影距離も50センチから、20センチへと短縮。

近付いて小さなものを、大きく写せるようになったのです。

 

おおざっぱに言えば、以上が両機の機能の違いになります。

では、画質的にはどう違うのでしょうか?

あるユーザーの方の動画で、比較してみたいと思います。

 


協力 BikeFunJapanさん

 

機能の違いで写りの差が表れていますが、画質そのものに違いはみられませんね。

センサーが大型だけに、画質はどちらもかなり良いと言えるでしょう。

 

ただRX0M2には手振れ補正機能があるとしても、他のアクションカメラと比べれば、安定性はもう1つと言う感じがします。

そこでこれを改善するとなると、もうジンバルの登場に頼るしかないでしょう。

では今度は、別のユーザーの方がジンバルを使用した、本機の撮影動画がありますのでご覧下さい。

 


協力 Mikasu-Channelさん

 

かなり画面の安定性が向上したことに気付いたでしょうか。

そして次に気になるのは、実際の使い勝手ですね。

 

すでにユーザーになった皆さんのレビューで、DSC-RX0M2を検証してみましょう。

その後で、私が本機を検証いたします。

 

SONY Cyber-shot DSC-RX0M2のユーザーレビュー

 

★「手のひらサイズできれいに写真が撮れる。サコッシュにも放りこめるサイズだ。スマフォのカメラより、明らかにダイナミックレンジが広く絵作りも美しい。操作インターフェイスが一眼のαシリーズ譲りのものになっていて、本格的だ。RX0M2は4K動画が撮れるし、最短撮影距離も改善されている。また動画がワンタッチで撮れないとかいうレビューがあるが、ショートカットキーで設定すればできる。絞りがなかったりF4と暗めだったりなど改善すべきところは沢山あると思うが、携帯性が高く有り余る魅力がある。」

★「小型で使いやすく放熱設計や握りやすさも考えられていて、武骨でかっこういいと思う。画質は業務用ビデオカメラXF400と比べても、そこまで劣るとは思えない。ただし動画撮影の際には、4KよりもHDで撮影された方がいいと思う。バッテリーは自然放電が激しいので、バッテリーアクセサリーキット(別売)は必須と言っていいだろう。機能性は写真・動画どちらも、かなりの質になっていると思う。バージョンアップによって、動画撮影中でもピントが合わせられるようになった(AF-S時)ので、使いやすくなった。単体で使うと、このカメラは防水カメラとして真価を発揮する。そしてSONYのシューティンググリップを使うと、撮影時にかなり安定して撮影することができ、非常におすすめだ。」

★「スチルカメラとしては、コンデジの行き着くところの一つのような感じ。コンパクトでジャケットのポケットに入れて、持ち歩くことが苦にならない。ちょっと厚みがあるので、パンツのポケットは少し厳しい。動画撮影としては、コンティニアスモードAFが無いのは辛い。撮影をカメラ任せにできないので、シングルAFを作動し続けるか、距離設定AFに切り替えて割り切る使い方に慣れが必要。操作設定が細かくできるのは結構なことだが、その操作は大変使用しにくい。そして分かりにくい。アクションカムみたいに使えるけど、スゲー絵がイイみたいなカメラになれば唯一無二のカメラになれたかも。あとバッテリーも持ちはイマイチ。」

★「仕事用のビデオカメラの上に載せてバックアップカメラとしてほったらかしで運用しているが、OSMOやGoProの明るさが変わったときに、バキッとISOが上がる感覚もなく、とても自然に明るさを合わせに行く。事実上のマニュアルフォーカスだがF4なので、そもそもパンフォーカスでこれもプリセットを一度選べば気にしなくていい。あとはα7系の操作・機能がそのまま入っているので、とにかくわかりやすい。画質もバックアップとして問題ないレベル。ただ気になるのは、一般用途では何に使うのだろうということ。何でもできるけど、目的を持ってからの購入がいいと思う。」

 

 

SONY Cyber-shot DSC-RX0M2の評価

 

 

DSC-RX0M2は同じSONYの高級コンデジ、RX-100シリーズのボディをギュッと小さく抑え込み、そのままの画質の高さを維持したデジカメだと思います。

ただ小さすぎて、単体のままでは使いづらいのは否めません。

 

純正のシューティンググリップを使えば機動性は増しますが、静止画カメラとして使うと、縦位置で撮りたい時に不便です。

と言うことは基本的に縦位置にはしない、動画カメラで使う方がむしろ相応しいと思います。

 

防水・防塵・耐衝撃性も備えていることを加味すれば、それこそアクションカメラと言うべきではないでしょうか。

RX0M2に進化して、手振れ補正ができるようになったのも、歓迎できる機能の1つ。

 

ただ、GoPro HERO9のような最新モデルと比べると、手振れに関しては弱いレベルにあります。

やはりここは、FEIYU TECH G6などの本格的ジンバルを併用して、ぜひアクションカメラとして使うことをおすすめしたいですね。

 

こうすれば、RX0M2G6も防水機能が備わっていることで、天気に左右されず安定した動画が撮れる訳です。

これまさに、Vlogにピッタリのカメラだと思いませんか?

 

SONYとしてはVlogにおすすめのカメラとして、VLOGCAM ZV-1をラインナップしていますが、本機の方がむしろVlog撮影に好都合と言って良いでしょう。

VLOGCAM ZV-1は防水機能が付いていないし、ボディも大きめで、野外で撮るには機能性が落ちるんですね。

 

これからYouTubeなどに動画をアップしたいあなた!

You TuberになりたいのならZV-1を、VloggerになりたいのならRX0M2を使うと、便利に動画制作できるんじゃないかと私は思いますよ。

 

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